年に1度届く「年金払い退職給付の通知書」の見方【公務員の基礎知識】

公務員の教科書
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クロワッサン
クロワッサン

こんにちはクロワッサンです

私の夫は現役の地方公務員です

そんな夫に年に1度届く通知書があります

年金払い退職給付の給付算定基礎額残高通知書

名前長過ぎる・・・。

今回はこの通知書の見方について解説してきます

※ お手元に通知書をご用意の上、ご覧ください。

先に言っておくと、この通知からは将来の年金受給額を正確に知ることはできません

年金としては基礎と厚生年金に加えて貰える3つ目の年金となります

民間企業では企業年金にあたる部分ですね。

年に1度届く「年金払い退職給付の通知書」の見方

まず、この通知書はどんなものなのか

まずは、通知書のサンプルをご覧ください

サンプル

サンプルを参考に早速、項目の意味や見方を解説していきます

その後に制度について簡単に説明しますので、最後までご覧ください

標準報酬月額

これはいわゆる月給を表します

手取りではなく、支給額になるので注意しましょう

ボーナスのある月にはその金額が合算された金額が表記されます

付与額・付与率

付与額標準報酬月額付与率を乗じた額です

なので「付与額=年金の積立額」となります

通知書の下から2番目「付与率欄」の右端に記載されている部分が付与率となります

給付算定基礎残高

ここは今までの積立た年金の原資(累計積立額)になります

残高は、前月の残高に付与額を足した金額になります

目安としては「今、年金の積立はこれくらいしているな」というくらいでしょう

基礎年金番号

個人に割り当てられている基礎年金番号も記載されています

通知書の左下に記載されています。

年金手帳を無くした!という方はここで番号を確認しておきましょう

確認すべきは4つだけ

以上、4つの項目について解説しました。

とりあえず、この4つの項目さえ知っておけば通知書の見方としては十分です

年金払い退職給付制度とは?

では次に制度の説明を簡単にしていきます

年金払い退職給付制度って?

この制度は在職中に年金の原資を積み立てておく制度です

退職後に年金として受給することができます

受け取り方は、一時金・10年・20年の3つから選ぶことができます

いつから始まった?

以前は民間のサラリーマンの厚生年金と公務員の厚生年金は別々の制度でした。

今で言う年金払い退職給付制度も「職域年金」と言う名称で存在しました

これが厚生年金の一元化と、職域年金が廃止して年金払い退職給付制度となりました

【平成27年10月1日に創設】

以前の制度で加入していた方も引き続き積み立てた額を年金として受給できますので、ご安心ください

給付の使い道

年金払い退職給付制度は3種類の使い道があります

・退職年金

・公務障害年金

・公務遺族年金

退職年金の内、半分が有期年金でもう半分が終身年金となり、65歳から受給できるものになります

本人が死亡した場合、有期年金の残りは遺族が一時金として受け取ることができます

ただし、終身年金は終了となります

Webでの確認方法

通知書が無い!と言う方もご安心ください

地方公務員の方であれば、Webサイトで確認できる方法もあります

地共済年金情報Webサイトに登録することで組合員向けの情報が確認できます

地共済年金情報Webサイト

その他の方はねんきんネットと言うサイトで年金情報を確認できるので、ぜひご確認ください

ねんきんネット:日本年金機構

まとめ

いかがでしたでしょうか

今回は年金払い退職給付制度の説明と給付算定基礎額残高通知書の見方について解説しました

年に1度だけ届く通知書ですが、何なのか分からず捨てる方も多いようです

自分が積み立てている年金なので、一度確認をしてみましょう

ちなみに・・・

冒頭で説明しましたが、通知書の残高からは将来の給付額を正確に知ることは出来ません

理由としては、基準利率等の変動から計算に必要な年金現価率が毎年変わるためです

ご自分で計算したい場合には以下の計算方法で算出しましょう

【有期年金の計算式】

給付算定基礎額×1/2÷有期年金現価率

【終身年金の計算式】

給付算定基礎額×1/2÷終身年金現価率

クロワッサン
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またねー

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